ブラウザの操作を自動化するためのWebサービス、Jungpooをリリースしました。

昨日5月5日に、ブラウザの操作を自動化するためのWebサービス、Jungpooをリリースしましたのでサービスの簡単な紹介をしたいと思います。
いやー、GWを利用してなんとか開発・リリースにこぎつけることができました。

Jungpooについて

Jungpooというサービスなんですが、どんなサービスかというと「ブラウザの操作を自動化するためのWebサービスとなっております。
サービスURL→https://jungpoo.com/

「え?それってどういうこと?SeleniumとかWebDriverみたいなの?」
と思った方、正解です。
JungpooはSeleniumやWebDriverで作るようなテストケースをWeb上で作成することができ、そのままJavaアプレットで実行することができるサービスです。

現在、Seleniumなどでのブラウザを使った自動テストの実行にはいくつかの方法があります。
そのうち人気のあるのはいかの二つの方法でしょうか。

  1. FireFoxのアドオンであるSeleniumIDEを使ってテストケースを作成・実行する
  2. xUnitでWebDriverを使ったテストを書く

それぞれのメリット・デメリットを書き出すと以下のようになると思います。

  • SeleniumIDE
    • メリット
      • テストケースが作りやすい
      • テストケースをxUnit系のケースに書き出せる
      • 開発者じゃなくても作成しやすい
    • デメリット
      • 複雑なテストを書くときは面倒
      • 定期的な実行が行えない
      • FireFox限定
  • xUnit
    • メリット
      • 基本プログラムをゴリゴリ書くので何でもできる
      • CIに乗せて定期実行を自動化できる
    • デメリット
      • 基本プログラマじゃないとケースを作るのが難しい
      • 実行環境を準備するのが大変

では、Jungpooのメリット・デメリットを洗い出すとどのようになるでしょう?

  • Jungpoo
    • メリット
      • テストケースをWeb上で作成することで、第三者と共有しやすい
      • テストの実行環境の準備やアドオンをインストールする手間が少ない(アプレットが実行できるブラウザがあればよい)
      • テスト実行時に自動化が難しいところはユーザに操作させるよう促すダイアログを出すような機能があり、完全自動化できないケースも部分的に自動化できる。
    • デメリット
      • SeleniumIDEほど簡単にはテストケースを作れない
      • xUnitほど複雑なテストケースを作れない
      • テストケースをクラウド上に預けるとか…、ないわ…。

ちょっと、最後のケースは悩ましい問題ですがJungpooではユーザー名やパスワードなどセンシティブな情報はテストケースに残さず、実行時に直接入力する事もできるのでそこまでリスクは大きくならないかもしれません。

基本的にはJungpooは開発中のシステムのテスト目的で使われることが多いと思いますが、ほかにもいろいろな応用ができます。

  • 使い勝手の悪いWebシステムを使わされているが、Jungpooを使って効率化。
  • サイト巡回&キャプチャリングの自動化。
  • Webシステム、サイトの操作の仕方をみんなと共有する。

Jungpooでは今後の展望としては以下のような機能強化について検討中です。

  1. 英語ロケールの準備
  2. テストケースのグループ共有
  3. IE,Chromeの対応
  4. Mac, Linuxの対応
  5. 複数ブラウザの同時操作対応
  6. 操作できるアクションの増強
  7. iPhone, Android対応

Jungpooはまだ始まったばかりのサービスで機能も全然追いついていませんが、ありそうでなかった面白いサービスだと自負しておりますので是非一度お試しください。